JAPAN

Quiet Life




1975年英国でデヴィッド・シルヴィアン、スティーブ・ジャンセン、ミック・カーンにより結成。

■アルバム
・1978年 Adolescent Sex
・1978年 Obscure Alternatives
・1979年 Quiet Life
・1980年 Gentlemen Take Polaroids
・1981年 Tin Drum
・1983年 Oil On Canvas

元々仲の良い高校の同級生のデビッドとミック、そこに相性のよかったデビッドの実弟スティーブの3人でバンドをやろうという話になり、まもなく同じ高校だったリチャード・バルビエリが一緒にバンドをやりたいとキーボーディストとして参加。

面白いのは、学校では同級生ながら、あまり話した事も無く、リチャードはきちんと就職していたのですが、たまたま出会った際にバンドの話しをした所、仲間に入れてくれという流れになった様です。

バンド名は、バンド名を考えていた頃にたまたまTVで日本の番組を見る機会があり興味を持ちジャパンと思い付きでつけた様ですが、プロデビュー後にいきなり日本で爆発的な人気を獲得した事や、その後も日本や日本のミュージシャンと縁が深かった事を考えると運命的なバンド名だったと言えるでしょうね。

元々、ミック、デビッド、スティーブの3人はデビット・ボウイの大ファンだったようですが、バンド結成時NYドールズにデビットとスティーブはハマっていたらしく…其れを考えると、もしかするとシルヴィアンという名前は、ドールズのシルヴェインをもじったのかも…です。本名は、デビット・バットなんで。

David Bowie: The Man Who Fell to Earth (Bibliotheca Universalis)




New York Dolls





さて当初は、ミックがボーカルとして活動を考えていたのですが、アマチュアとして最初のライブでミックがあまりに緊張して歌え無いから変わってくれ…という話になり、デビッドがボーカルに。スティーブは最初からドラムだったようです。

1976年メロディー・メイカー紙にギタリストのメンバー募集広告を出したところ、それを見て応募してきたロブ・ディーンが加入。

そして同年にドイツのアリオラ・ハンザ・レコードと契約。1978年に「Adolescent Sex (果てしなき反抗)」でデビュー。

Adolescent Sex




日本ではその強烈なビジュアルからかレコード発売以前から異常な反響をよび、9月の発売当日には1日だけで1万5千枚という驚異的なセールスを記録。

imagesds.jpg

(写真は、ロッキング・オン 1978年11月号表紙)
また同年にセカンドアルバム「Obscure Alternatives (苦悩の旋律)」を発表し、初来日でいきなり武道館での公演を行うなど、爆発的な人気を誇りました。

Obscure Alternatives




一方、英国では日本の盛り上がりとは反対で評価が低くなかなか人気が出ませんでした。

ミュージック・ライフ1979年3月号に、来日直前の東郷かおる子さんのデビへのインタビューが記載されており、面白い内容なので、一部、転記させて頂きます。

○今回のインタビューは、あなた自身のことも含めて、ジャパンの音楽についても色々と聞きたいんだけど、えーと、あなたは今21才だっけ?22才?

●20才だよ。

○20才!ずいぶん若いのね(と、こちらはしばし絶句)

●なにに対して若いの?(こちらをチョッとにらむ)

○20才だなんて、まだ人生が始まったばかりという意味よ。

●うーん、そうかなぁ、僕にとってこの20年は長かったよ。

○すごく初歩的で、くだらない質問だと思うかもしれないけれど、あなたはどうしてお化粧を始めたのかしら?

●学校へ行っていた時、制服を着なければならなかったから。勿論長い髪もダメ、男の子は男の子らしくというわけさ。そこで、そういう意味のないルールを破るためにメイクを始めたんだ。髪の毛も染めた。

僕のこうした行動は、他の生徒達にも支持されると思ったんだ。ところが彼等は学校側について、僕は追い出されたというわけ。メイクは、僕の表現のひとつなんだ。

○この日本での突然の人気というものを本当にどう思っているの?

●正直いって突然のことでおどろいているよ。いつ頃だったか、僕達のレコードが日本で売れているって聞いてね。それまで日本の市場のことなんて考えたこともなかったんだ。だって僕達のレコードが日本で発売されていることすら知らなかったんだよ。とにかくおどろいてるね。

○あなたが作詞や作曲する時は、どんなふうにして作って行くの?

●歌詞についていえば、すべて印象からだね。ある事柄の印象をひとつのセンテンスにして、その言葉を使って詩を作っていくんだ。

●メロディーはそこにあるのさ。”音楽”そのものが先に浮かんで、それがメロディーになり、歌詞を入れるんだ。だから同時には作らないよ。コード進行に合わせて詩を考えるね。そうじゃなければ、あるタイトルがふっと浮かんで、そこから詩が生まれることもある。


で…このインタビューの同年、1979年のシングル「Life in Tokyo(ライフ・イン・トウキョウ)」を機にエレクトリック路線へ移行。

ジョン・パンタ―をプロデューサーに起用した3枚目「Quiet Life(クワイエット・ライフ)」はクオリティの高いアルバム。
デビッド・シルヴィアンの髪型は、アンディー・ウォーホルに影響を受けたようです。



この頃からデビッド・シルヴィアンの内省的で深みのあるヴォーカルとリリック。
ミック・カーンブーンの超個性的なうねるフレットレスベース、リチャード・バルビエリのイマジナティブで抽象的なシンセサウンド、スティーブ・ジャンセンのセンスを感じる独特のリズムアレンジが見られるようになります。

他に類を見ない個性を確立し、先行して人気のあった日本だけではなく英国本国〜欧州でも評価を高め始めます。
私自身がジャパンを知ったのもこの頃。MTVで「クワイエット・ライフ」の映像を見て、何やらわからないカッコ良さと衝撃を受けました。

クワイエット・ライフ




私自身は、昔のミュージックライフとか結構大切に持っていたりしますが、なんと・・シンコーミュージックさんが「ミュージックライフから見たジャパン」という画期的な本を2018年に出版してくれました。結構高い・・かもですが貴重なので私は購入しました。

もちろん、昔のミュージックライフの内容と被っているのですが、全部持っているわけではないので新たな発見がありましたね。

ミュージック・ライフが見たジャパン




その後アリオラ・ハンザからヴァージンに移籍し、1980年に「Gentlemen Take Polaroids(孤独な影)」、

Gentlemen Take Polaroids




1981年に「Tin Drum(錻力の太鼓)」と立て続けに非常に個性的で創造性に富んだ名作を発表し、英国や欧州でもこれまでにない反響をよびツアーも即完売するほどの大成功を収めます。

Tin Drum




わたしも、「Tin Drum(錻力の太鼓)」は非常に好きなアルバムで何回聴いたかわからないほど・・・繰り返して通して聴いたアルバムでした。

なおロブ・ディーンが5枚目の制作前に脱退したため、最後のツアーでは日本から一風堂の土屋昌巳さんがサポートとしてギターを担当しました。

ジャパン写真集?Japan sons of pioneers




この本は、解散ツアーに同行した貴重な写真集ですね。1982年9月〜12月まで行った最終ツアーに、カメラマン、フィン・コステロが同行し、撮影した写真を集めた1冊です。9月のリハーサルに始まり、欧州、英国、香港、最後に日本ツアー、12月16日名古屋公演をもってJAPANは解散しました。

Oil On Canvas (Remastered 2003) [Clean]




ライヴは1982年にハマースミス・オデオンで行なわれ、土屋昌巳さんがギターとキーボードを担当。

また近年、自身がJAPANファンの作者アンソニー・レイノルズが、メンバー、スタッフ、友達そしてファンからの写真、過去のインタビューや記事を元に書いた書籍が販売されました。かなりのボリュームがあります。1982年に解散したバンドの本が30年以上経過して(約40年)発売されるのも、このバンドの面白いところではないでしょうか。幾つかの伝説的なバンドを除くと余程人気があったバンドでもなかなか出版は困難ではないかと、ましてや出版しても売れるのか??という。買う人って俺か?みたいな。

JAPAN 1974-1984 光と影のバンド全史



解散に至るまでのメンバー達の内に秘められた各々の人間模様、バンドとして解散へと向かう部分は、心を打つものがあります。

JAPAN 1983-1991 瓦解の美学





アセンブラージュ(欧州オリジナル仕様)(紙ジャケット仕様)




ザ・ヴェリー・ベスト・オブ [DVD]





また、1991年には解散時の4人でRain Tree Crow(レイン・トゥリー・クロウ)
名義でアルバム「Rain Tree Crow」をリリースし往年のファンからは「JAPAN再結成か!」と話題を呼びましたが人間関係の拗れからか・・再結成は短命に終わりました。

Rain Tree Crow




■バンドスコア

バンドスコア/ジャパンベスト (バンド・スコア)





posted by autmaticmode at 16:47 | TrackBack(0) | JAPAN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする