
今回は、ローリング・ストーンズ。
余りにも歴史が長く、発表作品が多いため、ギタリストで分けて紹介。
1.ブライアン・ジョーンズ在籍時
2.ミック・テイラー在籍時
3.ロン・ウッド〜現在
1.ブライアン・ジョーンズ在籍時
ブライアン・ジョーンズがいた60年代の話。1962年に結成した話は、前回キース・リチャーズの際に書いたので省略します。
当時ブライアン・ジョーンズがリーダーでした。
写真でも、金髪で一番ルックスも良いですし、演奏力や楽器の才能、アレンジャーとしてもピカいち・・。
一説ではギター以外にもハーモニカ、ピアノ、シタール、ダルシマー、メロトロン、マリンバ、リコーダー、クラリネット等の20種類以上の楽器を演奏できるマルチプレイヤーだったとされています。
多分、もう少し長生きしていたら、シンセサイザーで曲作りしていい曲残したかもしれないですね(=゚ω゚)ノ
但し、ドラッグで荒れていたことや、ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、マネージャーのアンドリュー・オールダムに嵌められて?バンド内の権力抗争に負けたかどうかは定かではありませんが、彼女は盗られるは、リーダーの座を追われストーンズを脱退。
そして「プールでの怪死」と立て続けに悲劇が起こります。
こんな書き方をすると、ミックやキースが悪者のように見えるので、フォローをすると・・演奏力はあるが、作曲が得意ではないブラアンに変わって段々とジャガー・リチャーズのコンビが力をつけてバンドの中心となっていったという事でしょう。
多分、曲のアレンジとか才能あったし、作曲より演奏に興味があって、作曲はもう少し時間が掛かったのかもしれないですね(=゚ω゚)ノ
しかし・・1967年発表の「ルビー・チューズデイ」がブライアンによる作曲であったことがキースやビルの口から語られていることを考えると少々複雑な心境にもなりますが・・

イギリスでは、デビューアルバムから12週連続No.1と、ビートルズの対抗馬として売れ始めます。
親からも好かれるビートルズに対して、不良として差別化したイメージで売り始めるのは、成功しましたが・・
60年代から、ドラッグの問題で逮捕されるなど、現実的にも問題が起きるようになります。
とはいえ、60年代を通して、ミックとキースの作曲能力が段々とレベルアップし、60年代後半からロックの名盤をされるアルバムを次々と発表していったことは言うまでもありません。
サタニック〜は、ビートルズのサージェント・ペパーズ〜に対抗して作られた作品とされており、ジャケットの雰囲気も非常に似通っていて・・かなり賛否両論のあった作品ですが、「2000光年のかなたに」等の名曲も含まれていることや、ブライアン・ジョーンズのアレンジ面での才能がかいま見られる作品。
2.ミック・テイラー在籍時

ミック・テイラー在籍時の話です。
伝説のバンドであるブルース・ブレイカ―ズのジョン・メイオールからミック・ジャガーがブライアン・ジョーンズの後釜として紹介を受けたのが、ブルース・ブレイカ―ズに在籍していたミック・テイラー。
まさに、彼がリード・ギタリストとしていた時代はローリング・ストーンズの黄金期といえる時期で、彼が関わっていた頃の代表曲を並べて見ると・・・
・ギミ―・シェルター(丁度、ブライアンと入れ替わりの頃)
・ブラウン・シュガー
・ダイスを頃がせ
・ハッピー
・ダンシング・ウィズ・ミスターD
・哀しみのアンジー
・イッツ・オンリー・ロックン・ロール
アルバムも圧倒的に充実している。凄い作品ばかりです。
・レット・イット・ブリード (1969)
・ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト(1970)
・スティッキー・フィンガーズ (1971)
・メイン・ストリートのならず者 (1972)
・山羊の頭のスープ (1973)
・イッツ・オンリー・ロックン・ロール (1974)
最も、ミック・ジャガーとキース・リチャーズの作曲が充実していた時期とも言えますが、ミック・テイラーの流暢なリード・ギターも欠かせません。スティッキー・フィンガーズのジッパー付きのアルバムのアイディアにはやられました!

3.ロン・ウッド〜現在
そもそもは、ミック・テイラーの後釜探しで、数名の大物ギタリストが候補となったと。なんと・・ジェフ・ベックにコンタクトを取ったところロン・ウッドを推薦された・・・という逸話も。
ロン・ウッドはフェイセズに在籍したままサポートメンバーとしてローリング・ストーンズに1975年に加入します。
その後・・正式メンバーになったのは、なんと1993年でした。
・ブラック・アンド・ブルー (1976)
・女たち (1978)
・エモーショナル・レスキュー (1980)
・刺青の男 (1981)
・アンダーカヴァー (1983)
・ダーティ・ワーク (1986)
・スティール・ホイールズ (1989)
・ヴードゥー・ラウンジ (1994)
・ブリッジズ・トゥ・バビロン (1997)
・ア・ビガー・バン (2005)
ロン・ウッドが加入してからもヒット曲はたくさんありますが、代表的なものはこんな感じですかね。
私が、一番好きなのは「スタート・ミー・アップ」です。イントロ部分のギター・リフが最高ですね。
・Emotional Rescue
・Undercover Of The Night
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■Keith Richards

キース・リチャーズは、いわゆる天才肌の人で、ギターのリフ一発で曲を強烈に印象付けることができるレアなギタリスト。
キースのギターは何というかグルーブ感、間の取り方、耳に残るギターリフが最高なんですよね。
所謂、60年代から活躍しているとはいえ、3大ギタリストではないし、ジミヘンの様なギターを全面に押し出したパフォーマンスとも違う・・・
しかし、実際はそのギターの影響力たるや・・・ジミーペイジやジミヘンにも負けていないでしょう。
Rockファンでない方で曲名は知らなくとも「ブラウンシュガー」や「サティスファクション」「ギミーシェルター」「シャタード」等のギターリフはみんな知っている、、かどこかで聞いた事があるような、、
1943年イギリスに生まれ、1962年にブライアン・ジョーンズ、ミック・ジャガー等と共にローリン・ストーンズを結成。
1963年にレコード・デビュー以降に「g」がついてローリング・ストーンズとなったという余談があります。
それ以降ソロ活動や映画出演を挟みながらも、現在もローリング・ストーンズのギタリストとして活躍しています。約半世紀たってるんですね。
彼には、ホンマかいな?!と思う様々な、伝説や推測話?があったりします。
今はいぶし銀的な感じですが、特に若いころは・・・人相が・・かつ死にそうな程やせている・・
辺りのイメージから生まれた話かも・・・
・麻薬で何度か死にかけた
・血を全部入れ替えた
・ブライアン・ジョーンズをプールに突き落とした
・父の遺灰をコカインに混ぜて吸いこんだ
ま〜、実際に逮捕されていたりするので、一部は本当で彼のイメージから広がる妄想が、輪をかけて伝説になっているのでしょうね。
そんな彼の自伝

ソロ作品自体は、ローリング・ストーンズに使えばよかったのに・・
と当初思ってしまいましたが、キース・リーチャ―ズの歌も・・燻銀的な良さがあります。
70年代前半の頃までのライブでは、「ハッピー」を歌っており、もっと声が甲高かったのですが年を取って声が変わったか??歌い方を変えたか・・両方ですかね。
「Keith Richards' Jukebox」このアルバムは、キースに影響を与えてきたチャック・ベリー、リトル・リチャード等曲が入ったものです。
Chuck Berry: Hail! Hail! Rock 'n' Roll
主役はチャック・ベリーなのですが、キース・リチャーズがチャック・ベリーから文句を言われる珍しいシーンなど・・貴重(笑)
後、最近では映画パイレーツ・オブ・カリビアンへの出演も話題になりました。ジョニー・デップの海賊のイメージはキース・リチャーズを参考にしていたという話がありますね。(どちらかといえば、アンディ・マッコイに似てるような気もしますが・・)
ジャック・スパロウの父親役ティーグ船長は、風格があって非常にハマっていました。

■関連映像
■関連書籍
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■Mick Jagger

今回は、ミック・ジャガー。
本名はマイケル・フィリップ・ジャガー1943年7月26日生まれ、2003年にナイトになっているので、ミック・ジャガー卿ですかね。
ちなみに、ミック・ジャガーはキャリア50年目にしてローリング・ストーンズとは別バンド「スーパーヘヴィ」を結成。
アルバム「スーパーヘヴィ」を2011年9月21日にリリース!
メンバーは、ジャガー以外はデイヴ・ステュアート(元ユーリズミックス)、ジョス・ストーン、ダミアン・マーリー、A.R.ラフマーンという個性的な顔ぶれですね。
非常にモダンで魅力的なサウンドが展開されています。また 「ネヴァー・ゴナ・チェンジ」は、ストーンズのバラードを思わせますが、なかなかの名曲。

ミュージシャン歴は非常に長く、1980年代前半までは映画には出演したりしていますが、こと音楽にかんしては・・ソロアルバムは案外少なかったりします。
1960年代から活躍しているミックですが、初のソロ・アルバムは1985年のビル・ラズウェルとナイル・ロジャースのプロデュースにより制作された「シーズ・ザ・ボス」でした。
初のソロということで話題性もあり、イギリス、アメリカでヒットしました。

また同年、デヴィッド・ボウイとデュエットしたシングル「ダンシング・イン・ザ・ストリート」し話題を呼びます。
ローリング・ストーンズで見せる・・あの個性的な動き??
以降も、ソロ作品を発表していきます。
・プリミティブ・クール(1987年)
・ワンダーリング・スピリット(1993年)
・ゴッデス・イン・ザ・ドアウェイ(2001年)
・ヴェリー・ベスト・オブ・ミック・ジャガー(2007年)
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