天才肌のGuitaristのJimi Hendrix。

いわゆる「ジミヘン・・・」です。
1942年11月27日 - 1970年9月18日。天才は・・短命ですね。
ところでRockギターの歴史というものがあるならば・・ジミヘン以前とジミヘン以降に分けてよいのではないか?
いわば紀元前と紀元後のようなものです。
いきなり、1stアルバムから革新的なサウンド、驚異的なギターが炸裂します。そして、彼はボーカリスト・・でもあるんですね。
以前、1980年代に日本で注目を浴びたミュージシャンに「王様」という方がいました。
かの有名な「Foxy Lady」を日本語直訳で「きつねっぽい女」とか「う〜ん、きつねっぽ〜い」などなど歌っていたのは・・・
いや・・それはさておき彼の作品とギターですが、普通ではない。
■アルバム(オリジナル)
・アー・ユー・エクスペリエンスト - Are You Experienced(1967年)
・アクシス・ボールド・アズ・ラヴ - Axis Bold as Love(1967年)
・スマッシュ・ヒッツ - Smash Hits(1968年)
・エレクトリック・レディランド - Electric Ladyland(1968年)
・バンド・オブ・ジプシーズ - Band of Gypsys(1970年)
※リリースしたアルバムが少なく、アルバム以上にライブも凄まじい演奏をしているため、海賊版も含め多数のライブアルバムや未発表音源等が発売されることに。
なんだろう。突然変異。
ブルースをベースにはしながらも、特にそこにこだわらず「宇宙」や「愛」を感じさせるサウンド。
何か巨大なエネルギー地場を発生させる何か。
ギターを弾く技術を遥かに超える・・・そしてギターだけではなく、ボーカルもギターと一体化して
段々と舞い上がって行くような・・・『Bold As Love』ま、とにかく一度聴いてみてください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1967年に発表されたジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスの1stアルバム。いきなり最高のアルバムを聴かせてくれます。
そうですね・・・いわゆる80年代以降に登場した馬鹿テクギタリストとは違って早弾きなんかはないのですが、その音作り、楽曲、歌詞・・全てがあいまって凄まじいエネルギーを作り出しています。
『Purple Haze』『Manic Depression』『I Don't Live Today』『Foxey Lady』(きつねっぽい女!)
『Fire』など素晴らしい曲が目白押し!
セカンドアルバムの「アクシス・ボールド・アズ・ラヴ」。こちらも『Spanish Castle Magic』『Little Wing』
『Bold As Love』などの最高の曲を聴くことができます。
これは・・かなりきます!特に、個人的には2回目のギターソロが最高!
1968年には「スマッシュ・ヒッツ」、「エレクトリック・レディランド」をリリース。
すでに王者の貫録があるアルバムです。
そのサウンドからは宇宙を感じます。
う〜む・・昔のジャケットも悪くなかったのですが、これはこれで・・いいのでしょう。
エレクトリック・レディランド(昔のアルバムジャケット)、エクスペリエンス解散後に結成したバンドオブジプシーズ。
またジミヘンといえば、普通のアルバムも想像力が満点ですが、ライブは、Rock史に残る祭典Woodstock(1969年)など想像を絶するエネルギーを発しており迫力満点です。
このライブにおける「星条旗よ永遠なれ」はあまりにも有名な演奏であり、Rockファンは必見!エクスペリエンス、バンド・オブ・ジプシーズではなく、ミッチ・ミッチェル(dr)、ビリー・コックス(b)、ラリー・リー(g)、パーカッショニスト2人と結成した、ジプシー・サン&レインボウズで出演。迫力ある演奏で、観客をノックアウトしました。

佳人薄命といいますか、彼は1970年に謎の事故死をしています。もしも、生きていたら・・・ストーンズのブライアン・ジョーンズ、ビートルズのジョン・レノンとバンド結成をする可能性が高かったという・・ホンマかいな!?という話もありますがファンの夢としては最高ですね。
■関連映像
さて、彼のライブ映像ですが、どうしても、お金は無いが、ジミヘンをDVD1枚だけ見たい方には・・
彼のドキュメンタリー映像です。この値段で・・いいとこ取りの映像満載です。
まさにジミヘン。迫力満点のサウンド、映像です。
またモンタレーPOPフェスティバルでの伝説のライブですね。以前・・・30年程前に吉祥寺の映画館でも見たことがありますが、心を打たれました!
バンド・オブ・ジプシーズでの歴史的ライブ!!「ライヴ・アット・ザ・フィルモア・イースト」。
ワイト島でのジミヘンの最後のライブパフォーマンス!!
■没後に編集・発売された主なアルバム
■関連書籍等

■楽譜、バンドスコア等
■死の1週間前に行われたインタビュー(1970年9月11日)
参照:
https://rockinon.com/news/detail/119395 「ジミ・ヘンドリックス、死の1週間前に行われたインタヴュー音源がアニメーションに」より一部抜粋。
1970年に他界したジミ・ヘンドリックスが死の1週間前に行ったインタヴューの一部が動画として公開されている。
動画はアメリカの公共放送局として知られるPBSが製作したもので、アーティストののインタヴュー音源とアニメーションを組み合わせた動画クリップとして公開するブランク・オン・ブランク・シリーズのひとつ。インタヴューはジミの取材を度々行ってきた音楽評論家のキース・アルトハムが行ったもので、たとえば、もう楽に暮らせるだけのお金は充分稼げたように思えるかという問いにジミは次のように答えている。
「ううん、そうは思わないね。俺の送りたい生活はまだできてないよ。俺がやりたいのは朝起きたらベッドをごろごろと転がって移動してそのまま室内プールにぼちゃんと入って朝食のテーブルまで泳いで行って、息継ぎのために頭を水から出したらそのまま上がってオレンジ・ジュースを飲んで、テーブルの椅子からまたプールにどぶんと入って、バスルームまで泳いでそこで髭を剃るっていう……」
──つまり、お金が充分あるのが目的ではなく、贅沢をして過ごしたいということですか。
「違うよ、今のが贅沢に聞こえる(笑)? 今のは山の中に流れる川辺のほとりにテントを建てた生活について話をしてたんだよ(笑)」
あるいは、サイケをそもそも発明したのはジミではないかという指摘についてはどう思うかという問いにジミは次のように答えている。
「マッド・サイエンティスト的アプローチだよね。俺の曲の書き方っていうのは、たいていは現実とファンタジーの衝突として書いてるものなんだよ。現実のさまざまな側面を提示していくにはファンタジーを使わなくちゃできないことなんだよ。
そうやって現実をどれだけねじ曲げられるか見せるわけだよ。それに対して現実というのは個人個人の意思決定以外のものでしかなくて、体制がその大部分を握り潰していくわけだよね。
こういうことは俺が感じてることで、うまく棘を丸くするのも苦手だから、ほとんどあけすけなものになってるよね。
その一方でライヴ演奏ということになると、俺たちは飛び跳ねてみたり、派手なアクションで演奏したりしてるから、お客さんのみんなは目の前のことしか見えなくなって、実際に聴かされている内容のことなんか忘れちゃうんだよ。
だから、俺の場合には同時にいろんなことをやり過ぎてるところがあるわけだけど、それが俺の性格なんだからしようがないよね(笑)。
とにかく一つのものに決めつけられるのが俺は嫌なんだよ。だから、ギタリストとしてのみ扱われるのも、ソングライターとしてのみ扱われるのも嫌なんだ。あるいはタップ・ダンサーとかさ。俺の今の感じがいいんだよ(笑)」