UKロックとは? 歴史と考察

そもそもUKロックとは?

シンプルにこのブログではイギリス(英国)のロックミュージックを指して使っている。

単純に音楽を分類する「記号」の様な物と思っている。
イメージで言えば、アーティスティックでクリエイティブ、面白いものか。

■ジャンル(カテゴライズ)

わかりやすい例でいえば、日本では、大雑把に言えば音楽は邦楽と洋楽に分類している。

多くのレコード店でも、日本の音楽と洋楽で棚を分けて販売している。
お客様が好きな物を探しやすく、買いやすいように・・という事なんでしょう。

更に、大型の専門店になるとクラシック、ジャズ、ロック、ポップス、ハードロック・ヘビーメタル、演歌など店によっては更に細かく分類して販売。

そのUKロックの中で、更にジャンル分けされていたりする。主なものを挙げるとこんな感じ。

ブルースロック、モッズ、サイケデリック、フォーク・ロック、プログレッシブ・ロック、グラム・ロック、ハード・ロック、パブロック、パンク、ニューウェイヴ、へヴィーメタル、スカ、ポストパンク、ニュー・ロマンティック、テクノ、ゴシック、インディー・ロック、マンチェスター(マッドチェスター)、シューゲイザー、ブリットポップ・・・。

パンクというジャンルの中だけでも、ハードコア、ポジティブパンク(ポジパン)、メロディック・ハードコア(メロコア)、ノイズ・コア、オイ、ポスト・・・
ここ30年程は、あまりにも、細分化されすぎてもはや・・・逆効果な気もしているが、どうだろう。
基本的に好きなジャンルしか聞かないとなると、他の情報がいらなくなるのでは。

ビートルズやローリング・ストーンズ等も含め1980年代までは、ブリティッシュ・ロックまたは単純に「洋楽」と呼んでいたと思う。
UKロックとは言ってなかったね。1980年代半中盤〜1990年代位からかな・・・古いロックと差別化するためか、そういう用語を使い始めた。

ブリティッシュ・ロックの名盤100(60〜70年代編)




音楽業界が、新しいミュージシャンを販促するために、新しい記号(ジャンル)を作り出して売り出している・・というと元も子もないが、結局そういうことかなと。ネオ〜、ニュー〜とか、結構ネーミングも大変そう。

ところで、そのジャンル分けについてミュージシャン本人がどう思っているのかは謎だったりするが、デビッド・ボウイの様に時代に合わせて変遷していくミュージシャンもいれば、そのブームが終わったら人気も急落していくミュージシャンもいる。
David Bowie https://ukrock1977.work/category/11288520-1.html

なお、ミュージシャン自身の面白いインタビューがあるので転記。本人自身に選択の余地がないとか、ただの見せかけなど、本質を突いた事を言っている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ダニエル・アッシュインタビュー
※参照:DOLL 2008年5月号 インタビュワー 安部薫、翻訳 川原真理子より一部抜粋。

●ゴスの代名詞と言えるBauhausのあなたがゴスを好きでないとは・・・

・そうだね。ゴスは、僕たちにとってはちゃんちゃらおかしいものなんだ。薄っぺらなものだよ。

●では、あなた方がゴスと呼ばれることについては、常に不本意でしたか?

・まあプレスに関しては僕たちに選択の余地はなかったけど、僕たちはアートバンドだった。ゴスはただの見せかけで、能がないものにおもわれたんだ。


■歴史

元々は、アメリカで発祥したブルーズとロックンロールが、英国ロックの源流と見ている。
ブルーズではロバートジョンソンやBBキング、ロックンロールは、チャック・ベリーやエルビス・プレスリー辺りが超有名。

戦前ブルース




The Definitive Collection (Remastered 2018)





ザ・ビートルズがカバーした曲のオリジナル20選




The Essential Elvis Presley





元々、アメリカでこういった音楽が登場して、イギリス人の若者が影響を受け、そこからイギリス独特の音楽が作られていった。

アメリカとイギリスの気候の違い、街並みなんかも、音楽に影響していると思う。

わかりやすく、あえて極端に言えば・・・
アメリカは広いので、一概には言えないが、ドラマでよく出てくるカリフォルニアの青い空と海。(デトロイトやニューヨークは全然違う)

イギリスは、曇り空が多く、歴史があるからだが建物も古く、少々どんよりした空気。食べ物もフィッシュ&チップスとか大雑把な感じが。

LONDON UK BIG BEN Academic Planner 2020 - 2021: Weekly Diary Mid Year Organizer 6" x 9" 130 Pages Matte Finish: Back to School/College/Work, Gift Ideas for Him or Her, Teacher Planner, Aug'20-Aug'21




SUDISSKM フィッシュチップスミディアムヴィンテージメタルサイン





そうだな、環境が音楽に影響すると言えば、ハワイとか、ハワイアン・ミュージックとかピッタリ合ってるでしょ?








要するに、アメリカの音楽がイギリスに入ってきて、イギリス人の若者が自分たちで音楽を始めた時に、最初はコピーだったと思うが次第に英国らしいものに化学変化していったという事かな。

ビートルズやローリング・ストーンズ、エリック・クラプトン、ジミー・ペイジ達はそういった世代で、彼らのインタビューや初期の頃の演奏からもよくわかるかな。


The Beatles 1962 - 1966 (Remastered)




The Rolling Stones BBC Radio Sessions 1963-65 (Hd Remastered Edition)





1960年代後半以降に彼らが作り出した音楽は、ただ単にアメリカのコピーではなく、様々な民族音楽(ケルト、インド・・・)を取り入れ、レコーディング方法や音楽機材の進化、楽器の演奏技術の進歩もあり、どんどん面白い物になっていった。

The Sounds of India (Remastered 2016)




聴くと涼しくなるケルト・ミュージック






Their Satanic Majesties Request




The Beatles (White Album / Deluxe)




ブライアン・ジョ-ンズ・プレゼンツ・ザ・パイプス・オブ・パン・アット・ジャジュ-カ



それが、1960年代後半からイギリス⇒アメリカ(逆輸入?)を含め世界中に広まっていった。そのことがブリティッシュ・インベンジョンとか言われている。

ビートルズやストーンズが日本でも人気になると、グループサウンズと呼ばれているが、いわゆる和製ビートルズ、ストーンズ、ZEPPとか言えばいいかな。歌謡曲と洋楽の中間・・いたいな感じで日本のロックの先駆けみたいなものでちょっとしたブームとなっていった。

タイガースとか、スパイダースとか名前はどこかで聞いたことがあるでしょ?
少し、詳しい人だと・・・ゴールデンカップスとか、マニアな人だと・・・レンジャーズとか。

ヒット曲は歌謡曲でも、ライブは結構迫力のある演奏をしていて面白かったり。


100年後の日本人に残したい…究極のグループ・サウンズ




グループサウンズ/究極のグループ・サウンズ全集Vol.1-2-3






ゴールデン・カップス・リサイタル (東京渋谷公会堂) (Live)




ザ・タイガース・オン・ステージ





つまり、もともとアメリカで流行した音楽が、イギリスで化学変化を起こし、商業的にもアメリカを含めて世界中に広がり、そこでまたイギリスの音楽に影響を受けた人が音楽を作り・・・と伝播していく。

(誤解を恐れずに言えば、ウイルス的な広がり方をしているともいえる。海外へ伝染し、変異してまた戻ってきたりね。)

と・・歴史的にみればそんな感じ。
イギリスから、JAPANやバウハウス、キュアーの様などちらかと言えば、暗い、アーティスティックな音楽が生まれるのはそういった事かなと個人的には思っている。

The Sky's Gone Out




Disintegration












JAPAN  https://ukrock1977.work/category/11288527-1.html
Bauhaus https://ukrock1977.work/category/11288524-1.html

逆に、ヴァン・ヘイレンのジャンプとかパナマとか、カラッした明るい音楽は好きだがイギリス的では無いよね。
デビッド・リー・ロスもいかにもアメリカンだしね。


1984




Crazy From The Heat






■ファッション

後は、イギリスの場合は、ロックとファッション(髪型や服装)が結びついて流行していた(業界が流行らせていた?)というのは、アメリカとの大きな違いかな。

特に、アメリカ人男性ロッカーってあんまりファッションが全面に出ているとか(NYドールズなんかはイメージが強いが)、あんまり欧州程は関係ないのかもしれない。















アメリカであれば、なんとなくブルース・スプリングスティーンのイメージからかジーンズにTシャツで十分な・・勝手なイメージがある。




■融合・演奏技術・テクノロジーの進化

しかし、これアメリカ人??と思ったのは、レニー・クラヴィッツ。ジミヘンもそもそもアメリカ人なんで考えようによっては、別に違和感はないのかもしれないが、何か新しい違和感を感じた。また、スマッシング・パンプキンズ辺りも結構欧州の香りがする曲もあったりする。




Mama Said (Deluxe) [Explicit]







この辺りから、イギリスとアメリカ・・もっと言うと日本にも差が無くなってきたのかなと思う事が多くなった。

単純にミュージシャンになった人が、1960年代であれば、そもそも音楽の選択肢は聞くほうも、演奏するジャンルも少なかった。
まだまだ未開拓の領域で、新しい音楽を作るという熱気みたいなものがあったと思う。プログレッシブロックとかズバリ新しかったと思う。

In The Court Of The Crimson King




The Dark Side of the Moon [Explicit]





1970年代から、シンセサイザーが登場し、クラフトワークやYMO等のテクノミュージック登場したり、1980年代にかけてテクノロジーの進化と音楽が結びついていた。


Computer World (2009 Remaster)




ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー





1980年代から、クラブ(ダンス)ミュージックとロック、テクノ、ラップが融合していって、音楽的も色々なジャンルを取り込んだミクスチャー的なものが増えてきたし、プロモーションビデオからヒットするというパターンが登場し、映像的にも魅せる要素が増えていった。
(逆に言えば、1960年代〜1970年代のミュージシャンはダンスしながら歌うとか・・ないでしょ?)

マイケル・ジャクソン THIS IS IT




マドンナ ソングス





2000年代ならどうだろう、インターネットが普及してジャンルがどうとか、国がどうとかではなく、好きな音楽を容易に映像で観たり聞けるようになった。

1980年代なら、レコードやCDを買うのに結構お金が掛かって大変だったし、アルバムを買う事が多かった。
レコードからカセットテープに録音し、ソニーのウォークマンでテープを聞く・・


TEAC フォノイコライザー内蔵アナログターンテーブル TN-350-CH




2020年最新版 ダイレクト カセットテープ MP3変換プレーヤー カセットテープデジタル化 コンバーター PC不要 USBフラッシュメモリ保存 カセットテープ (白)




一方で、レコードジャケットが、大きさが丁度よくアート作品を買っているような良さはあったし、音楽を聴いたことはないがアルバムジャケットがいいから買う「このジャケットだとどんな曲が聴けるのだろう」という所謂「ジャケ買い」があった。(下北沢辺りだと、今でも多数現役の方がいると思います)

そしてレコード店へ行くと、凄まじいスピードでレコードを1枚1枚めくっている?男が昔はたくさん存在していた。
なんというスピード。指裁き!

例えば、下の4枚は全く聞いたことがないが、なんとなくジャケットから面白い音が聴けるのでは?みたいな。
















今は、ネット上に無数に音楽が転がっているし、月の定額で音楽(映画等も)好きなだけ聴ける環境になっている。
曲を買うのも、1曲ずつ買えるので安上がりですむ。

2000年前後に生まれた世代は、デスクトップパソコンなど使わなくても、スマートフォン等で気軽に音楽を聴ける。















ある程度の物なら、楽器を弾かなくても曲も作れれば動画も簡単に作れる。
インターネットやSNSの普及に伴い、日本にいながら普通に英語のツイートを見る。言語の壁も低くなった様に思う。

最近の日本のロックバンドで言えば、例えばワンオクロックとか、英語の歌詞の場合、曲調もイギリスのバンドの曲かなと思って聞いてしまうほど。もはや、大きな違いなど無くなってしまったのかもしれない・・と思う今日この頃。

Best of ONE OK ROCK




Ambitions




posted by autmaticmode at 06:26 | UKロックとは 歴史・考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする